ゾウのウンコ(UNKO)から考える環境保護 僕たちにできることは何か?

自然環境にまつわる問題って恐ろしいくらい規模が大きくて複雑だけど、小さいことでもじぶんにできることをするのが大事なのだと再確認した出来事。

以前、カワウソについての講演会の内容を元に記事を書きましたが、今回はアフリカゾウのウンコについての講演会に参加しました。

書き間違っていません。ウンコです。
皆さんも、なんだかんだいってウンコは好きですよね。小学生の永遠のアイドルです。しかし、今回は大真面目な話です。
講演されたのは、ゾウのウンコを原料にした紙を作っている中村亜矢子さん。講演タイトルは『資金力も何も無い私が、像のUNKOを通して環境活動を続ける理由。続けられる秘訣。 〜それぞれができる事をしよう~』です。
中村さんは『像のUnko elephant paper 』というブランドでゾウのウンコを原料に紙を作って販売したり、アート展とコラボしたりして、絶滅の危機に瀕するゾウたちの啓発活動を行なっています。
今回は中村さんがアフリカ現地で撮影した素敵な動物たちの写真や、乾燥したゾウやサイのウンコを見ながら、中村さんの活動やゾウの現状について学びました。
講演のタイトル、そして最後の投げかけにも表れた「小さいことでもやれることをやる」という姿勢。ここに僕は強い共感を覚えました。
僕の主要な関心はサメですが、水産資源管理や動物倫理など、サメに限らず人間と自然の関わりについて問題提起や情報発信をしています。
こうした問題どれもに言えるのが、複雑な因果の糸が絡みあって、どうすれば解決するのか見えにくいということです。
今回のゾウの例でいれば、象牙目的の密猟一つとっても、地球規模の様々な要因が背景にあります。
以下は、中村さんのHPからの抜粋です。
“なぜ象を殺すのでしょうか?象を殺している密猟者は貧困に苦しんでいます。一頭の象を殺すと給料の1カ月分ものお金になるそうです。ちなみに、象牙が売られたお金はテロリストの活動資金になっているという悪循環を生んでいます。この根源にあるのは日本を含むアジアの国々の需要があるのです・・・”
こうした負の連鎖が続き、1970年代に270万頭いたとされるアフリカゾウの現在の推定個体数は35万頭ほど。大型哺乳類の個体数回復が遅いことを考えれば、このペースの減少はかなり危機的ではないでしょうか。
テロリストの活動、現地の経済問題、グローバルな市場の広がりと消費側にいる日本の無知(または強欲さ)・・・。動物好きだけが立ち上がってどうにかなる問題ではありません。政治、経済、教育やメディア、あらゆる分野で対策が必要に感じます。
しかし、すごいエリートでもない限り、一個人ができることには限りがあります。少なくとも今の僕たちを始め多くの活動家は、国連決議に影響を与えたり、日本の外務省や環境省官僚を動かすほどの力を持っていません。仮に持っていたとして、僕が実施したソリューションが別の社会問題につながってしまうかもしれません。
ですが、それでニヒリズムに陥ってしまうのは間違っていると僕は思います。どんな問題も、誰かが取り組まなければ始まりません。関心ある僕たちが動かないと、関心ない人たちは絶対に動きません。そうして動かない人たちを陰で批判しても何も変わらないでしょう
大きなことを考えつつも、小さなことであれば個人でも出来ます。中村さんであればゾウのウンコから紙を作り、僕は記事を書いてYoutubeを配信する(ちなみに中村さんも僕と同じように環境活動以外の仕事をしているそうです)。
僕たち環境活動家の言うことやることに1ミリでも共感してくださった方に問います。あなたのできることはなんでしょうか?

【Writer Profile】
自称サメ社会学者Ricky

1992年東京都葛飾区生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。2016年から現在の肩書を使って活動。社会人として普通に働きながら、サメ関連イベント参加、水族館巡り、水族館ボランティアなどの活動を通してサメについて学び、サメ、環境、水産、動物倫理などの分野で情報発信を行う。

Youtubeでの動画配信や、第3回ソーシャルドリームコンテスト、もうやん文京などプレゼン・レクチャーイベントで登壇。今後、書籍の出版など活動の幅を広げていく予定。

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