サメ好きや生き物好きじゃなくても理科や科学を学んだ方がいい理由とは?

久しぶりに予定のない休日なので、家でゆったりと読書タイム。今回読んだ本はこちら!

『中学理科の教科書』。過去これほどまでにひねりのない題名の本があっただろうか。内容はもちろん、中学で習う理科の知識。

被子植物、維管束、等粒状組織、自転と公転・・・。懐かしいですね。冥王星が惑星と習ったかどうかで年がばれると心配する人もいるのでは?(多分いない)

僕がこういう本を読むのは、いわずともがなサメや自然環境について深く学ぶためです。一般向けの生物に関する本や図鑑、時に専門書、論文も読みますが、文系にどっぷりつかっていたために欠けている理系知識を補っていかないと、深く理解することができません。中学・高校の参考書は基礎固めに大いに役立ちます。

しかし、この『中学理科の教科書』を読んでいてふと思ったのが、別にサメとか生き物にそこまで関心ない人も読んだ方がいいなっということ。

中学生時代の数学教師が言ったとある言葉を、僕はいまだに覚えています。ヒドイ言い方をすれば、この先生には卒業以来会っていないし尊敬もしていなかったので、この言葉以外覚えていないです(笑)。

「数学を学ぶ理由は、だまされないためだ」

一言一句同じではないですが、こんなことを言っていました。簡単な例を出せば、数の計算ができなければ店員がお釣りをくすねた時に気付けません。もっと極端な例を出せば、千の次が万だって知らなければお金を正しく使うことそのものができません。余談ですが、アメリカ留学時代に僕は、どの硬貨が何セントなのか覚えるため、硬貨1枚ずつをテープで紙に貼り、下に何セントかを書いたものを机に置いて眺めていました。

僕の先生が言ったのは数学についてでしたが、これは理科系科目にも当てはまると僕は感じます。

例えば、血液型占い。先ほどの『中学生の理科の教科書』によれば、“ABO式血液型の違いは、主に赤血球の表面の物質の違い”によります(p320)。生物基礎の教科書では凝集反応をもとにして分類されていると説明されますが、いずれにしろ、これが性格に多大な影響を及ぼすでしょうか。及ぼすというなら遺伝の観点から説明して欲しいですが、納得がいく説明がされることはありません。まあ、インチキなんだから仕方がない。

進化論や遺伝子学も忘れてはいけません。今のままの姿で生物が神によって作られたという主張は、神を信じる人が言う年月よりはるか前にできたと思われる現生にいない生物の化石および今もなお変化し続けてる生物の存在だけで本来崩壊するはずなんです。ノアの箱舟も、動物を一ペアずつ乗せたとか言いますが、それで生き延びて「あとは頑張って」って神に言われても、遺伝子多様性が少なすぎて近親相姦のオンパレード。12月25日の夜だけで全世界の子供の家に家宅侵入を果たしプレゼント(しかも大抵トイザらスで売っている)を置いていくという某赤服の魔人以上に現実味がない。

僕だって本職の科学者やがっつり理系出身者と比べてしまえば科学の知識は乏しいです。しかし、会社員やりながら読書とかで学べる程度の知識があれば、血液型占いの本を買って無駄なお金を使ったり、前世とか神だとか突然言い出す怪しげなセミナーに破産させられたりしないくらいの賢い選択ができるわけです。

ちなみに僕が知る限り、「自称神の声が聞こえる人」や「自称宇宙人と交信できる人」などの輩を、最も知的かつユーモアあふれる方法でおちょくった人はカール・セーガン氏です。残念ながらすでに亡くなってしまったセーガン氏は、科学啓蒙を行っていたSF作家で、彼の著書『悪霊にさいなまれる世界』において、我々より進歩した異星人とコンタクトがとれるという人からの手紙を受けた際、フェルマーの最終定理の証明をするよう説明書きと一緒に返送したしていたけど、返事をもらったことがなかったそうです(しかし、「私たちは善良であるべきでしょうか」という質問に対してはほぼ確実に返答をもらったとか)。

エセ科学や怪しげな信仰を広めようとする人は、本当に盲信してしまっているのか金づるを奪われるのが怖いのか、うかつに攻撃すると物理的な意味で攻撃してくる危険性があるので気をつけないといけません。ですが、攻撃しないにしても、騙されたりしないための防衛策として、基礎的な理科や科学を学んでおくのは、誰にとっても損はないはずです。

僕も勉強する仲間が欲しいので、一緒に学んでみませんか?

【参考文献】
石渡正志・滝川洋二編『中学理科の教科書 改訂版 生物・地球・宇宙編』2014年 p320
カール・セーガン『悪霊にさいなまれる世界 上巻』2009年 p191,192

【Writer Profile】
自称サメ社会学者Ricky

1992年東京都葛飾区生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。2016年から現在の肩書を使って活動。社会人として普通に働きながら、サメ関連イベント参加、水族館巡り、水族館ボランティアなどの活動を通してサメについて学び、サメ、環境、水産、動物倫理などの分野で情報発信を行う。

Youtubeでの動画配信や、第3回ソーシャルドリームコンテスト、もうやん文京などプレゼン・レクチャーイベントで登壇。今後、書籍の出版など活動の幅を広げていく予定。

Facebook: https://www.facebook.com/rikiya.mori.50
Twitter: https://twitter.com/shark_sociology
Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCj5O8own7uD_kXbjOcI4TOQ
Instagram: https://www.instagram.com/shark_ricky/
note: https://note.mu/shark_ricky

お問い合わせ、質問などはこちら↓
shark.sociology.ricky@gmail.com

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です