ドチザメの腸内は寄生虫パラダイス? サメを買って開いてみた!

先日、Twitterでつながったお魚さんからサメを購入いたしました!

今回買ったのはこの子です!

ドチザメ!ツマグロと同じく水族館で最もよく見るサメの1種ではないでしょうか?

ドチザメは数多くの水族館で飼育されていて、伊豆や千葉など日本のアクセスしやすいダイビングスポットで会うこともできるし、釣り人が釣り上げることもあるサメです。ザ・サメって見た目をしていますが、海底に寝そべって休むことも多い、かなり大人しいサメです。

ドチザメ紹介の図鑑ページはこちら

さて、前回のアブラツノザメと同様に、胸鰭のあたりから刃を入れて体を開いていきます。ちょっと斜めに入れて、肝臓が見える深さまでいれて、そこから横に切っていくと、内臓をあまり傷つけずに体を開けます。

ドチザメの内臓が見えてきました。前回のアブラツノザメと比べるとだいぶ肝臓が小さいですね。サメの臓器で一番大きいのは肝臓で、二葉に分かれた油たっぷりの肝臓は浮袋をもたないサメの重要な浮力調整装置として機能しています。

さて、サメの解剖となると気になるのはやっぱり(?)胃の中身。開いていくと、こんなものが出てきました。

魚の骨と肉片ですね。だいぶ溶けてしまって頭と思しき部分も見当たらなかったので、何の魚か見当もつきません・・・。

個人的に興味を引かれたのは腸です。サメの腸は体の大きさに対し短いのですが、体の中に弁があったり葉巻みたいにグルグル巻きになっていたりして、栄養を沢山吸収できるよう表面積を増やしています。

ドチザメの腸です。中に膜が終脳されているようになっていました。

そんなドチザメの腸を開いてドロドロになった内容物を見てみると・・・。

出るわ出るわ寄生虫軍団!アニサキスかそれに近い仲間に思えますが、種類までは分かりません・・・。とにかく長いのから短いのまで、沢山出てきました。これだけだとどんな寄生虫なのかはっきりとは分かりませんが、一応資料として保存することにします。

ちなみに、残ったドチザメの肉は美味しく頂きました(もちろん洗ったうえで熱を通しています)。

さらに余った皮や頭はこれから標本にします。直接僕が手を下していないとはいえ、頂いた命ですからできる範囲で有効活用させていただきます。

ちなみに生殖器官があんまり発達していないように見えたので取り上げませんでしたが、今回のサメは女の子でした。これまで僕の家にはエドアブラザメ、アブラツノザメ、そしてこのドチザメがとどきましたが、みんな女の子・・・。そろそろ男の子の解剖もやってみたいです。

雄のサメが捕れた!余った!なんてことがあれば、ご一報をお待ちしております!

 

解剖の様子を動画で見たい方はこちら↓↓↓

【Writer Profile】



サメ社会学者Ricky

1992年東京都葛飾区生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国ポートランド州立大学へ留学。2016年から現在の肩書を使って活動。社会人として働きながら、サメや環境問題などについて情報発信を行なっている。水族館ボランティアとしても活動。主な発信分野はサメの生態、水産業、動物倫理、進化生物学など。

Youtubeでの動画配信や、第3回ソーシャルドリームコンテスト、もうやん文京などプレゼン・レクチャーイベントで登壇。今後、書籍の出版など活動の幅を広げていく予定。

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shark.sociology.ricky@gmail.com

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