カモノハシとサメの意外な共通点!大哺乳類展の感想+色々

10連休のGW、泰樹の器官が長すぎてどうしようか迷った人も多いと思います。僕も正直その一人でした笑

とはいえ、これは見逃せないと思い、地元に帰るついでに上野の大哺乳類展2に行ってきました!

サメ要素はもちろんないですが、僕はサメ以外の生き物も好きですし、サメは母胎内で子供を育て、胎盤を作る仲間もいるなど哺乳類に通じるところもある生き物なので、比較をするためにも哺乳類を学ぶ意味も十分にあると思っています(サメの胎盤は哺乳類のものと起源は異なり、はたらきは似ていても全く別物です)。

そんな大哺乳類展の魅力を少しだけまずはご紹介!

ゾウ(マンモスではない)の骨格標本の上にあるのは、なんとシロナガスクジラの下顎です。顎ですよ、顎。顎の骨だけでゾウより大きいとは、さすが地球最大の哺乳類、いや最大の生物です。



デカすぎて一人首入り切っていないですが、奥がゴリラ、その手前がオオアリクイ、そして度を越して大きいのがミナミゾウアザラシです。デカすぎ・・・。ゴリラが普通の人間のように見えるって言おうとしたけど、人間だとしてもデカい・・・。

ちなみに、フォトジェニックだからデカいのばっかり紹介していますが、分類学の目ごとに並べられた剥製標本は圧巻だし、解説版も充実していて、本気で学ぶなら1日ではとても足りないほどです。

ヒョウアザラシ。アデリーペンギンなどを捕食するアザラシで、子供のころから心惹かれる動物です。

 

デカすぎるマッコウクジラの骨格標本

 

コウモリの胎児と胎盤。天使のような悪魔のような神秘的な見た目です。

移動、動き、食性、繁殖、分類、あらゆる角度から簡潔に解説するのは、さすが国立科学博物館です。哺乳類そこまで詳しくない自分としては大変ありがたい展示でした。

たくさんありすぎてキリがないので、気になる方は実際に足を運んでください!

今回ピックアップして紹介したいと思ったのが、この子です!

カモノハシです(正面顔が鬼可愛い)!

カモノハシは哺乳類の中で単孔目という仲間に分類されます。僕たち人間も含め哺乳類は一般的に子供を母親の胎内で育てて産みますが、カモノハシやハリモグラなどの単孔目は卵で子供を産みます。ちなみに単孔とは、排泄、交尾、子供(卵)の出産、すべてを同じ穴から行うのでついたグループ名です。

このカモノハシ、見た目が珍妙でかつ可愛いというだけでまず魅力的な生き物です。その発見報告を行った学者当人でさえ実在の動物かどうか疑ったという逸話が残っているほどです。鴨のような口、毛の生えた体、水かきのある足をそろえたカモノハシはまさにキメラ的存在に思えます。

カモノハシのもう一つの面白い特徴が、オスに限ってですが、カモノハシは毒針(蹴爪)を持っていることです。メスをめぐる争いで用いられるとされているこの毒針は、ほかの哺乳類では現在確認されていない代物です(毒をもつ哺乳類はごくわずか他にも存在しますが、ほかの子たち噛むことで毒を送り込みます)。ちなみにかなりの猛毒らしく、刺されたある元軍人は、散弾で負傷した時よりもひどい激痛に悩まされたとか・・・。

そして、ここからは個人的な感想ですが、サメ好きとしてカモノハシには妙に心惹かれるものがあります。

サメは魚の仲間ですが、その約6割の種が卵ではなく赤ちゃんを産む胎生であり、そのうちいくつかの種は先述の通り胎盤を形成して胎仔に栄養を与えます。そしてカモノハシも哺乳類でありながら卵を産みます。ついでに言えば、サメも排泄や出産を総排出孔という一つの穴で行い、サメがロレンチーニ瓶を持つように、カモノハシも電気を感じる感覚器官をもちます。

もちろんサメは「魚」と言っても、いわゆる「普通の魚」とは分類学上だいぶ離れた種であり、胎盤も哺乳類のそれとは異なります。科学的に見れば乱暴な比較なのは重々承知の上です。ですが、古代からその姿をほとんど変えず今も生き残っているサメたちと、同じく原始的な哺乳類として奇妙な姿のまま今日まで生きてきたカモノハシには、何か同じように魅力があるように感じてしまいます。

そんなこともあり、今回の大哺乳類展ではコチラを購入。

枕元にサメのぬいぐるみたちと並べて、進化の面白さに思いを馳せながら眠っております。

大哺乳類展はもう一回くらいは行く予定なので、もし見かけたら声かけてください笑

引き続きよろしくお願いいたします!

【参考文献】
クリスティー・ウィルコックス 『毒々生物の奇妙な進化』 2017年
ナショナルジオグラフィック https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9408/ 2019年5月14日アクセス

【Writer Profile】



サメ社会学者Ricky

1992年東京都葛飾区生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国ポートランド州立大学へ留学。2016年から現在の肩書を使って活動。社会人として働きながら、サメや環境問題などについて情報発信を行なっている。水族館ボランティアとしても活動。主な発信分野はサメの生態、水産業、動物倫理、進化生物学など。

Youtubeでの動画配信や、第3回ソーシャルドリームコンテスト、もうやん文京などプレゼン・レクチャーイベントで登壇。今後、書籍の出版など活動の幅を広げていく予定。

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shark.sociology.ricky@gmail.com

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