何故マモンツキテンジクザメのグッズがないのか?

サメ好きとして声を大にして言いたいことがある。

マモンツキテンジクザメは可愛い。

なぜここまで可愛いサメが注目されないのか疑問で仕方ない。

まずテンジクザメ目のサメは基本可愛い。超人気アイドルのジンベエザメ、サンシャイン水族館のマスコット的存在のトラフザメ、ペットとしてよく飼育されるイヌザメ、みなテンジクザメ目だ。この子たちが正面を向いた顔は「尊い」という言葉がまさに相応しい。

トラフザメの正面顔。可愛い。

そのテンジクザメの中でも、マモンツキテンジクザメはとにかく可愛い。

動画内でも何度か紹介しているが、マモンツキテンジクザメは「歩くサメ」である。

通常サメは胸鰭をそこまで器用に動かすことはできないし、恐らく生きているうえでその必要性もない。飛行機がその翼をバタバタさせないのと同じように、ほとんどのサメは胸鰭を広げたまま前に進む。

ところが、マモンツキテンジクザメはこの胸鰭と、さらにその後ろにある腹鰭をつかってヨチヨチ歩くのだ。

偽サンゴに踏ん張るようにペタっとはりつくマモンツキテンジクザメ。

この歩く姿がとんでもなく可愛いのだ。まるで人間の赤ちゃんが頑張って歩く姿を思わせる様子が愛おしくてたまらない。

この歩行能力は一時的に陸の上を歩いて潮だまりを脱出したり、入り組んだ狭い岩の隙間に身を隠し敵からの攻撃に備えるなど生きるうえで重要な能力であり、決して僕たちにアピールするための能力ではないが、それでもやはり可愛い。ラッコだって僕たちに写真を撮って欲しくて貝を叩いているわけではないが、あの可愛さに抗えないのと一緒である。

体をウナギのようにグニャっとさせるマモンツキテンジクザメ。

 

改めて問う。なぜここまで可愛いサメのグッズが世の中にないのだ。

可愛い顔、歩く動画、お洒落な模様・・・。完璧じゃないか。何故マモンツキテンジクザメのグッズというものがこんなにも少ない(というか量産販売されているものに関してはほぼない)。

ホホジロザメやイタチザメに比べたらマニアックじゃないか、と言う声もあるかもしれない。確かになかなか一般には知られていないサメかもしれない。

しかし、このマモンツキテンジクザメは、都心でアクセスが良く、かつカップル受けもいいサンシャイン水族館とマクセル アクアパーク品川の2館で展示されているのだ(2019年12月現在)。

原産地はニューギニア島やオーストラリア北岸などに限られるエキゾチックなサメではあるが、それを言い出せばジンベエザメも限られた水族館でしか見られないしダイビングで出会うなら海外がおススメである。そう考えれば、マモンツキテンジクザメのグッズだって日本に浸透する可能性はあるはずだ。

関係者各位。マモンツキテンジクザメのグッズを作ってみてはいかがでしょうか。

 

 

【Writer Profile】

サメ社会学者Ricky

1992年東京都葛飾区生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国ポートランド州立大学へ留学。

社会人として働きながら、サメの生態や環境問題などについて情報発信。主な発信分野はサメの生態、水産業、動物倫理、進化生物学など。

本HP『World of Sharks』での運営のほか、Youtube動画配信、トーク・プレゼンイベント登壇、水族館ボランティアなどで活動。

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shark.sociology.ricky@gmail.com

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