届いたナヌカザメから卵殻が出てきた話

おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!

新型コロナウイルスの影響で家にこもっている人が多いと思いますが、自粛中もサメ活はできるので、感染拡大防止に努めつつサメを楽しんでいきましょう。

僕はちなみに家にサメが届いたので中を調べてみました!

今回届いたサメはこの子です!

これ、丸まったオオサンショウウオではないですよ笑。そうにしか見えない気がしますが違います。

こちら、ナヌカザメ(Cephaloscyllium umbratile)というサメです!ナヌカザメは水温がやや低めの場所でじっとしていることが多いサメで、深海で獲れることもあります。

今回はこの子を開いて色々観察してみました!

解凍して上から見るとこんな感じです。かなり頭でっかちですね。一般的なサメのイメージだと胸鰭の近く、体の真ん中あたりに背鰭があると思いますが、ナヌカザメは第一背鰭、第二背鰭がかなり後ろの方にあります。

顔はこんな感じです。ネコみたいな可愛い目をしているのですが、閉じてしまっていてうまく開けませんでした・・・。

そんなナヌカザメの中を開いていくと、とんでもないものに遭遇!

なんと、お腹の中に卵殻が!!!!

これだけだと「どれ?」と言われそうなので説明書きを加えます。

黄色っぽい卵がたくさん入った塊が卵巣です。今は見えていませんが、この卵が卵殻腺という膨らみに入って貯蔵されていたオスの精子と受精し卵殻に包まれます。

ナヌカザメは卵生のサメなので体内で赤ちゃんを育てず、卵殻に包まれた状態で卵を産み落とします。

卵生のサメを開いたのは初めてでしたが、見る限りこの子は卵を卵殻に包んで産み落とす途中だったようです。そう考えると可哀想ではありますが、死んでしまった子を生き返らせることはできないので標本として保存したり発信活動に使わせていただきます。

生殖起案だけ取り出すとこんな感じです。この子は卵巣にたくさん卵があり、卵殻腺がかみつくような感じで卵殻とくっついていました。ナヌカザメの卵殻は非常に美しいですね。

アップにするとこんな感じです。ほぼ真っ白ですね。非常に綺麗です。ナヌカザメの卵殻は人魚の財布と呼ばれます。産み落とされたときはもう少し茶色っぽいですが、胎内からとりだされたものや産み落とされてすぐのものは白いようです。神秘的なネーミングがピッタリ合いますね。

 

今回のナヌカザメの詳しい解説はYouTubeにアップしているので、こちらもご覧いただけると嬉しいです!

新型コロナウイルスの影響で大変だと思いますが、できるサメ活をして頑張っていきましょう!引き続きよろしくお願いいたします!

 

 

【Writer Profile】

サメ社会学者Ricky

1992年東京都葛飾区生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国ポートランド州立大学へ留学。

社会人として働きながら、サメの生態や環境問題などについて情報発信。主な発信分野はサメの生態、水産業、動物倫理、進化生物学など。

本HP『World of Sharks』での運営のほか、Youtube動画配信、トーク・プレゼンイベント登壇、水族館ボランティアなどで活動。

メールでのお問い合わせ、質問などはコチラ!
shark.sociology.ricky@gmail.com

 

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