おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!
ついに!マクセルアクアパーク品川に続き、サンシャイン水族館も再開しました!
今回はそこで撮影した生き物たちを紹介していきます!
この子はハダカハオコゼ(Taenianotus triacanthus)です。非常に薄い体つきをしているフサカサゴ科の仲間で、サンゴ礁に暮らしています。
体が薄っぺらいことから英語ではペーパーフィッシュ(紙魚)、またはリーフスコーピオンフィッシュ(葉っぱカサゴ)と呼ばれます。
この子は黄色ですが、クリーム・赤・オレンジ・ピンクなど体色にはかなり個体差があります。
大きさは最大でも10cmくらいで、ゆらゆら揺れていたり胸鰭で歩く姿が可愛いですが、小魚をバクっと一瞬で捕食する待ち伏せ型のハンターです。
置物みたいに「撮ってくれ」と言わんばかりのポーズですね。この魚はヒメ(Hime japonica)と言います。浅い場所にもいますが、100~200mなどやや深い場所にいることが多いです。
食用としても流通しないのであまり馴染みがないかもしれませんが、キンメダイなどと一緒に冷たい海の水槽でたまに展示されています。写真の通り綺麗なポーズを決めてくれるのでインスタ映えすると思いますよ笑。
そしてついに、今回の訪問の目的であるあの子の登場です!!!!
ゾウギンザメの赤ちゃん!!!ついに会えました!
忌々しい新型コロナウイルスのせいで長らく会えませんでしたが、ようやく可愛い姿を見ることができました!
孵化した際は15cm程度だったはずですが、今ではもう少し大きくなっており、25cm程度(多分)にまで成長しています。成魚と同じ姿ですが、小さい分胸鰭をパタパタする様子が可愛いですね・・・。
ゾウギンザメは海遊館にもいますが、この子は日本で初めて孵化に成功した子なので、かなり貴重です。池袋来たらこれは必見です。
こちらはラグーン水槽のトラフザメ(Stegostoma fasciatum)です。
この子は昔からこの水槽にいるし特に珍しいわけでもないんですが、このトラフザメが泳いでいるというのが割とレアではないでしょうか笑。
いっつも水槽の端の定位置にいるので泳ぐ姿をほとんど見ないのですが、今回訪れた際は泳いでいました。久しぶりに人間に見つめられ興奮してたんでしょうか笑。
お次はサンシャイン水族館では久しぶりのこの子です!
マンボウ!サンシャイン水族館に再来です!
だいぶ前に展示されていたはずですが、ここ最近はヒョウモンオトメエイという派手な模様のエイはずっとこの水槽にいました。このマンボウは臨時休館明けのデビューだそうです。
今回訪れた際はずっと後ろを向いていましたが、そこまで弱っている風でもなかったです。長生きしてほしいですね。
珍しく両生類を紹介します。サビトマトガエル(Dyscophus guineti)です。ご覧の通りトマトみたいな色をしたカエルで、野生ではマダガスカルに生息しています。
この子は赤みがかったオレンジですが、他にも赤や薄茶色などのバリエーションがあります。美味しそうな名前ですが、襲われそうになると皮膚から白い粘着質を出して身を守ります。トマトみたいな名前でも、気軽に食べることは許してくれないようです。
さらにカエルを続けてみました。コンゴツメガエルです!名前の通りアフリカの西コンゴなどに生息するカエルで、後ろ足の指に爪があります。
分かる人には分かると思いますが、ジョジョ第三部にスタンドとして出てきそうな姿勢で固まっている感じが好きです笑。
この子はピパ科と呼ばれるグループのカエルで、一生を水の中で過ごすカエルです。身近なカエルであるアマガエルとかと違って息継ぎ以外では水から出ない、イルカとかに近い生き方をしています。
完全に水中で過ごすカエルなので、泳ぎやすいように体が平たくて足を真横に出していたり、舌を出さずに吸い込むように餌を食べるなど、一般によく知られているアマガエルやヒキガエルとは異なる特徴が結構あります。
今回はここまでです!ゾウギンザメの赤ちゃん、マンボウ、小さい水棲カエルなど新顔も沢山増えたので、臨時休館明けからまたサンシャインに行っていない方はぜひ一度訪れてみてください!
【Writer Profile】
サメ社会学者Ricky
1992年東京都葛飾区生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国ポートランド州立大学へ留学。
社会人として働きながら、サメの生態や環境問題などについて情報発信。主な発信分野はサメの生態、水産業、動物倫理、進化など。
本HP『World of Sharks』での運営のほか、YouTube動画配信、トーク・プレゼンイベント登壇、水族館ボランティアなどで活動。
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