水族館のフラッシュ撮影は全面禁止で良い3つの理由

おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!

新型コロナウイルスの影響で臨時休館していた水族館も、多くがすでにオープンしましたね。

今回はそんな水族館で物議を醸しがち(?)なマナーであるフラッシュ撮影についてです。

水族館でのフラッシュ撮影はアリなのかナシなのか?

いろいろな意見が世の中にあるのは承知ですが、水族館のフラッシュ撮影について、僕の結論は明確です。水族館のフラッシュ撮影は全面禁止にすべきだと考えています。

 

理由としては以下の3つです。

・フラッシュ撮影は生き物の健康に影響を及ぼす可能性があるから

・そもそもフラッシュ撮影は必要ないから

・他の来館者に迷惑になる可能性があるから

今回はこの3つを順番に説明していきます。

 

 

目次:
【生き物に影響する?】
【フラッシュ撮影は必要ない】
【ぶっちゃけ迷惑】
【まとめ】

 

 

【生き物に影響する?】
まず1つ目の理由ですが、水族館には光に対して敏感な生物が展示されていることがあります。特に深海生物の一部は、わずかな光にも反応できるように光に敏感です。そんな生物にフラッシュ撮影なんてしたら、たまったものではないですよね。

では、深海生物以外のところでならフラッシュ撮影はOKなのか?

確かにフラッシュ撮影で必ず魚に影響が出るわけではないですし、水族館ごとでも公式見解は異なっています。

例えば美ら海水族館の場合ですが、公式HPに「光による刺激は生物に対して影響を与えることがあります。当館では、フラッシュ光がアクリル面での反射、および水中透過時に減衰することから、安全性を確認した上でフラッシュ撮影を可能としております(一部の水槽を除く)。」と明記しています。

沖縄美ら海水族館の公式HP該当ページ↓

churaumi.okinawa
https://churaumi.okinawa/faq/cat
https://churaumi.okinawa/faq/cat

 

一方、仙台うみの杜水族館をはじめとするいくつかの園館では館内のフラッシュ撮影は全面禁止であり、掲示板や館内アナウンスなどで呼びかけが行われています。

 

こうしてフラッシュ撮影に関する規定は各水族館によって異なります。しかし、フラッシュ撮影が生物に悪影響を及ぼす可能性があることは否めません。確かに光は減退するかもしれませんが、別の来館者がフラッシュ撮影をしたとたんに魚がびっくりしたようにその場を離れてしまう場面を僕は何度か目撃しています。

同じ水槽の中でも生物によって感じ方が異なりますので、フラッシュなしにしておいた方が無難です。

そして、先ほども言った通り深海生物ゾーンは美ら海水族館も含め多くの水族館でフラッシュ絶対禁止です。

フラッシュ撮影OKの水族館だからといってフラッシュ機能をオンにしている→そのまま深海生物ゾーンに入る→そのまま撮影してフラッシュをたく

こうした「ついうっかり」は意識していないと誰しも一回はやってしまう可能性があります。

そして、そのうっかりの一回を沢山の人が連続してやれば、生物のストレスになるかもしれません。それならば、館内に入る時点で全員フラッシュ撮影機能をオフにすればよくない?と僕は思います。

 

 

【フラッシュ撮影は必要ない】
次の理由として、フラッシュ撮影をしない方が生き物を綺麗に撮影できるので、フラッシュ撮影はそもそも必要ない(したがって困ることはない)というのが理由として挙げられます。

僕はYouTuberなので最近は動画メインですが、水族館で写真も撮影します。使っているのはコンデジで腕もプロ並みとはいきませんが、それなりにインスタ映えしそうな写真は撮れる自信があります。

ネムリブカ @アクアワールド茨城県大洗水族館
マモンツキテンジクザメ @サンシャイン水族館

 

イタチザメ @葛西臨海水族園

 

これら3枚はデジカメですが、スマホでも同じです。最近はスマホも高性能なので、ちょっと頑張れば割といい感じに撮れます。

深海生物の水槽など暗い水槽であればスマホだと厳しい時がありますが、それはもう諦めてください。ある程度性能のいいコンデジや一眼レフであれば綺麗に撮れたりします。

 

ヒゲツノザメ @アクアワールド茨城県大洗水族館

 

そもそもフラッシュ撮影するとガラスに光が反射してうまく撮れません。反射の光が生き物とかぶったりしてしまうので、フラッシュなしの方が断然キレイに撮れます。水族館ではありませんが、上野動物園が分かりやすい比較写真を以前ツイートされていたので、こちらをご確認ください。

該当ツイートはコチラ↓

 

 

水族館でフラッシュ撮影が意味をなすとすれば、水槽の前にいる人の顔をはっきり撮りたい場合です。お子さんを水槽前に座らせて、魚を背景にお子さんの写真を撮るみたいな場面です。

これについては・・・、やめて。以上。

「言い過ぎ」と批判される覚悟で言いますが、あなたのいつ見直すかもわからない携帯のフォルダの中に埋もれる写真のために、生き物に悪影響をおよぼす可能性がある行為をしないでください。

どうしても「水族館来ました~」みたいな写真を撮りたいなら、オブジェとかの前で撮りましょう。美ら海水族館だったら入り口前にジンベエザメの像がありますし、油壺マリンパークであればメガロドンの顎模型があるので、そこで撮ればいいでしょ。

 

 

【ぶっちゃけ迷惑】
最後に、生き物への影響以前の問題ですが、一来館者として、フラッシュ撮影している人がいると気が散って気分が悪いです。

「個人的な価値観だろ」とか「フラッシュ撮影に批判的だからそう感じるだけだろ」と言われるかもしれませんが、実は熱心な魚好き以外の知人でもこれに賛同してくれる人は結構いました。

水族館は多くの場合、水槽側が見えやすいように通路側を暗くしています。そんな中でフラッシュの強い光がいきなり発生し、しかもそれが予測できないタイミングで連続すると、かなり目障りです。

また、フラッシュの光にびっくりして魚が逃げたりすることがあり、これは他の観察している人からしたら迷惑ですよね。実際に暗めの水槽にいるトラウツボを観察してたら、近くの子供がフラッシュ撮影してトラウツボが逃げてしまうということがありました。本当にやめて欲しいです。

 

 

【まとめ】
ここまでの主張を整理します。

園館により公式見解は異なりますが、水族館でのフラッシュ撮影は一切ナシにしましょう。何故なら、生物に影響がある可能性があるし、そもそもフラッシュ撮影しない方がキレイに撮影できるし、他の来館者に迷惑になるからです。

この記事を水族館関係者の方が読んでいましたら、1人のファンとしてお願いです。

水族館は以上の理由からフラッシュ撮影全面禁止でいいのではないでしょうか。また、プロジェクトマッピングやショー最中に行われている光の演出は本当に問題ないでしょうか。ぜひ、ご検討いただければ幸いです。よろしくお願い致します。

 

いろいろと物申してしまいましたが、水族館で生き物を撮影するのは楽しいし、可愛い表情とか生態があらわれている一枚を撮れたりすると僕も嬉しいので、マナーを守って楽しんでいきたいですね。

 

 

※今回の記事は過去にYouTube動画内でお話しした内容を加筆修正したものです。
YouTubeチャンネルも頑張っているのでよろしくお願いいたします!

 

 

 

【Writer Profile】

サメ社会学者Ricky

1992年東京都葛飾区生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国ポートランド州立大学へ留学。

社会人として働きながら、サメの生態や環境問題などについて情報発信。主な発信分野はサメの生態、水産業、動物倫理、進化など。

本HP『World of Sharks』での運営のほか、YouTube動画配信、トーク・プレゼンイベント登壇、水族館ボランティアなどで活動。

メールでのお問い合わせ、質問などはコチラ!
shark.sociology.ricky@gmail.com

 

 

 

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