生きたカツオノエボシとアオノミノウミウシ!新江ノ島水族館の生き物を紹介!

おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!

先日、かなり久しぶりに新江ノ島水族館に行ってきました!

今回はとある生物2種の生きた姿を見るための訪問です。割と有名な生物ですが、生きた姿で展示されることがなかなかないレアな存在です。

まず1種目がこちら!

美しき危険生物!カツオノエボシです!

ちょうど訪れた今年の7月ごろ、神奈川県の海岸にたくさんのカツオノエボシが打ち上げられて注意喚起されていました。

カツオノエボシは複数の個虫という生物がつながってできた群体とされていて、餃子の皮のような部分は触っても大丈夫ですが、長い触手には猛毒の針(刺胞)をもっています。

カツオノエボシに刺されると電撃をくらったような激痛に襲われ、嘔吐、脱力感などの症状がでます。またスズメバチなどと同じようにアナフィラキシーショックでショック死する危険もある非常に恐ろしい生物です。

そんなカツオノエボシですが、なんとこの生物を捕食する生物がいます。それがもう一つの激レア展示です。

ちょっとへぼい写真で申し訳ないですが、アオミノウミウシです!英名だとブルードラゴンなどのカッコいい名前で呼ばれますが、3~4cmくらいの小さな生物です。この子もカツオノエボシと同じように美しい青色が特徴です。

このアオミノウミウシはカツオノエボシなどの刺胞動物を捕食し、さらにその毒を体に取り込んで自らの防御に活用するという漫画みたいな能力を持っています。

僕たち人間は他の動物の肉を食べますが、そのタンパク質を吸収する際はアミノ酸にまで消化し、さらにヒトのタンパク質のアミノ酸配列に並び替えてから結合します。なので、鳥貴族で飲んだ翌日に翼が生えることもないし、僕がいくらサメを食べてもエラができることはありません(専門的に言えば「形質が発現しない」と言います)。

しかし、アオミノウミウシはどういうわけか未発射の刺胞を取り込んで自分の武器として活用することができます(盗刺胞と呼ばれます)。どうして毒にやられないのか?なぜ取り込むことができるのか?非常に興味深い生物ですね・・・。

 

 

この他にも最後に訪れてから新しく展示された生物たちがいたので少しご紹介します。

こちらの魚はアラと言います。スズキに似ていますが、ハタ科の仲間、体に帯模様が入っているのが特徴です。

「あら鍋」といえばクエというハタの仲間を使った料理ですが、このアラも塩焼きや寿司、鍋などで食べると絶品だそうです。

とくに目立つ魚には見えないかもしれないですが、入荷量も少なく水族館展示も珍しいと思うので見逃さずに観察してみてください(オオカミウオがいる水槽にいます)!

 

 

白い斑点が目立つこの魚はシモフリタナバタウオと言います。ヒレが大きくて模様も全体に及んでいるので体の境目が分かりにくいこの魚は、ウツボに擬態していると考えられています。

背鰭の後方に大きな丸模様があります。シモフリタナバタウオが尾鰭から先だけを岩の間から出すとこれが目のように見えて、ハナビラウツボというウツボの顔に似せようとします。ハナビラウツボも茶色~黒褐色の体に白斑点という模様なので、確かに岩陰から尾鰭だけ出せば似ているかもしれません。

岩から顔を出すハナビラウツボ。似た魚で「ハナヒゲウツボ」というウツボもいるので注意。

 

 

 

こちらの魚、一見ミノカサゴに見えますが、その近い仲間であるセトミノカサゴです。

セトミノカサゴはミノカサゴ属の仲間ですが、尾鰭の軟条(尾鰭を団扇とするなら骨組みの部分)の1~2本が長く伸びていることが特徴です。

さらに、胸鰭の裏側に非常に綺麗な模様があるのもチャームポイントです!

今回は以上です!他の生物はYouTube動画で紹介する予定なので、ぜひそちらもご覧いただけると嬉しいです!

 

【Writer Profile】

サメ社会学者Ricky

1992年東京都葛飾区生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国ポートランド州立大学へ留学。

社会人として働きながら、サメの生態や環境問題などについて情報発信。主な発信分野はサメの生態、水産業、動物倫理、進化など。

本HP『World of Sharks』での運営のほか、YouTube動画配信、トーク・プレゼンイベント登壇、水族館ボランティアなどで活動。

メールでのお問い合わせ、質問などはコチラ!
shark.sociology.ricky@gmail.com

 

 

 

 

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