サメの仲間の分類

【体のパーツで見分けるサメの分類】
サメそのものの分類方法について見ていきましょう。

サメに限った話ではないかもしれませんが、サメの種分類は時々論争の的になります。
別種だと思ったら少しだけ特徴が違う同じ種だとされたり、逆に同じ種だと思われていたものが2種に分かれたりということもあります。それだけ分類が難しいわけですね。

正確なサメの種数は図鑑などにより意見が割れたりぼかしていることが多いですが、2020年時点で約500種類ほど確認されています(ここでは、仲谷一宏先生が出版された『サメー海の王者たちー』(改訂版)に従い、9目34科105属509種類とします)。

生物の分類について簡単に説明すると、界→門→綱→目→科→属→種という風に細かくなっていきます。種が最小単位です。言わば住所のようなもので、日本国→東京都→豊島区・・・のように大きなグループから徐々に詳細で限られたグループに絞られていきます。

では「種」とは何でしょうか。この問いだけで一冊本が書けるような深いテーマですが、一般には「両者の交配によって稔性のある子孫を産することができる」という定義が一般的に使われています。「稔性」とは、平たく言えば生殖能力のことです。つまり、子孫を残す能力がある子供を産むことができるならば同種ということになります(これ自体は例外がかなり多いですが、ひとまず置いておいてください)。

それではサメの種をいよいよ見ていきます。しかし、500種類いきなり見境なく覚えろというのはなかなか苦労します。初代ポケモン(151匹)でも苦労した人がいるはずです。しかも、サメはポケモンと違って何が違うのかはた目からは全然分からないような種も沢山います。

こういう場合はある程度大きなグループごとの特徴を抑えていき、「ああ、このトラフザメとこのジンベエザメは近い仲間なのか」とか「このサメは初めて見るけど、この特徴からしてメジロザメの仲間だろう」とか徐々に慣れていくのが良いです。

ではどこから覚えていけばよいか。動物によって違うかもしれないですが、サメは目レベル、つまり9グループをまず覚えると良いです。なので、9目の特徴を抑えていきましょう。

まず、「臀鰭(しりびれ)があるかどうか」で大きく二分できます。一応写真で示すと、この部分です。

ツマグロの子供

 

では、あるサメを目の前にして「この子は何目のサメだろう」と考える場合、まず臀鰭からスタートして以下の質問に答えていってください。9目のどこに分類されるのか分かるはずです。

 

一見かなり個性的なジンベイザメやシュモクザメ、誰もが名前を知るホホジロザメも、全部この中のどこかに分類されます。

ジンベイザメ→テンジクザメ目、ジンベイザメ科、ジンベイザメ属
シュモクザメ→メジロザメ目、シュモクザメ科、シュモクザメ属
ホホジロザメ→ネズミザメ目、ネズミザメ科、ホホジロザメ属

 

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【参考文献】
仲谷一宏 『サメ ー海の王者たちー 改訂版』2016年 p17

日本生態学会 『 生態学入門 (Vol. 2)』2012年 p30