カリフォルニアネコザメ (Heterodontus francisci)

和名:カリフォルニアネコザメ
学名:Heterodontus francisci
英名:Horn shark
分類:ネコザメ目ネコザメ科ネコザメ属
CITES:記載なし
生殖方法:卵生
飼育難易度:★★★☆☆☆(水族館などで飼育可)
見れる場所(野生):カリフォルニアからメキシコまでの東太平洋海域
見れる場所(飼育):アクアワールド茨城県大洗水族館、マクセルアクアパーク品川など

【特徴】
和名の通りカリフォルニア近海やメキシコに生息するネコザメの仲間です。大きさは最大でも1.2mほどで、シルエットは日本にいるネコザメ(Heterodontus  japonicus)とそこまで変わりませんが、茶色か灰色、またはその中間のような微妙な色の体にゴマを振りかけたような黒い斑点があるのが特徴です。なお、このページに載せているカリフォルニアネコザメの写真はアクアワールド大洗で撮影したものですが、この子は体色が薄かったように思えます。

横から見た同じ個体

ちなみに、同じく黒斑点をたくさん持つネコザメとしてMexican horn shark(Heterodontus mexicanus)というサメがいますが、こちらの黒斑点は眼球の半分以上の大きさになるので見分けはつけられると思います(カリフォルニアネコザメの模様はもう少し小さいです)。

また、全てではないですが、一部海域のカリフォルニアネコザメの歯や棘が紫がかっていることがあるようです。これは食べている餌の影響だと思われますが、はっきりしたことは分かっていません。

【生態・行動など】
カリフォルニアネコザメは水深2~150mに生息し、12m程度の浅い場所の海底に暮らしています。他のネコザメ類同様にウニや甲殻類など硬い殻をもつ動きの遅い動物をかみ砕いて中身を食べることが多いですが、時々魚も食べているようです。なお、彼らは夜行性なので主に夜に狩りを行います。

生殖方法は卵生で、12×6.4cmほどのドリル型の卵殻に包まれた赤ちゃんを産み落とします。ネコザメの卵は種によって形状が異なっていますが、カリフォルニアネコザメの卵殻は日本のネコザメとかなり見た目が似ています。ドリル型の形状は、岩の間などに挟まることで卵が流れていかないようにしてくれます。なお、カリフォルニアネコザメの卵は6~10カ月で孵化します。

 

【人間との関り】
カリフォルニアネコザメに対する商業的なニーズは低いですが、背鰭にある棘が宝石の材料に使われるらしく、ダイバーによって捕獲されることがあるようです。

また、頑張れば一般家庭でも飼育できるサメなので、ペットとしての需要も多少あるようです。かつて、米国テキサス州のサンアントニオ水族館にて、展示されていたカリフォルニアネコザメを盗み出した海水魚飼育者の男が逮捕されるという事件がありました。ちなみに、盗まれた個体は無事保護されたそうです。

【チャームポイント】
ネコザメ種全てに共通する特徴になってしまいますが、やはり豚鼻の「ふがっ!」と言いたげな顔が可愛いですよね。完全に個人的な話ですが、僕が子供の頃に見ていた『生き物地球紀行』というテレビ番組でカリフォルニアネコザメが孵化する瞬間の映像が流れていたので、このサメの名前自体は幼稚園生の頃から知っていて馴染みがありました。

【その他紹介】
ちょうどこのページを作っている時に、ラッコがカリフォルニアネコザメを捕まえている様子がTwitterにアップされてサメ界隈で話題になりました。写真に写っているネコザメはかじられはしたものの丸ごと食べられることはなかったようです。

【サイト内関連記事】

【参考文献】
AFP BB News 『水族館で白昼堂々サメ盗む、容疑者の1人逮捕 米テキサス州』2020年11月17日アクセス
Florida Museum  『Heterodontus francisci』2020年11月13日アクセス
Jose I. Castro 『The Sharks of North America』 2011年 p175~178
Monterey Bay Aquarium  『Horn shark』2020年11月13日アクセス
田中彰 『美しき捕食者 サメ図鑑』2016年 p86

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