タテスジトラザメ (Poroderma africanum)

和名:タテスジトラザメ
学名:Poroderma africanum
英名:Striped catshark / Pyjama shark
分類:メジロザメ目トラザメ科ヒゲトラザメ属
CITES:記載なし
生殖方法:卵生
飼育難易度:★★★☆☆☆(頑張れば一般家庭でも飼育可)
見れる場所(野生):南アフリカ共和国沿岸に分布
見れる場所(飼育):アクアワールド大洗水族館

【特徴】
トラザメ科のサメはみんな可愛い子ばかりですが、このタテスジトラザメはオシャレなストライプ模様と口元にあるヒゲが特に魅力的なサメです。全長は大きいもので1mほど。サメの中では小ぶりに聞こえますが、50~70㎝ほどのサメが多いトラザメの仲間では大きい方です。

タテスジトラザメの最大の特徴は、名の通り縦に入る7本の縞模様です。幼魚にもこの模様はしっかり現れます。この模様が縞模様のパジャマに見えることから、英語ではパジャマシャークと呼ばれることもあります。吻先は丸みをおびて、可愛い二本のヒゲはヒゲツノザメとは異なり口元までは達しません。背鰭は他のトラザメの仲間同様かなり後ろ側にあり、第一背鰭は腹鰭の後方、第二背鰭は臀鰭の途中くらいの位置にあります。

 

【生態・行動など】
水深280m程度までの浅い海に暮らしています。夜行性と言われますが、昼間に活発に動き回る映像も記録されています。岩場などを住処にして、カニやタコ、イカ、小魚など幅広い生き物を捕食しています。可愛らしい見た目をしていますが、集団でタコなど襲い掛かり八つ裂きにしていくハンターです。しかし、そんなタテスジトラザメも、より大型のサメに食べられてしまうこともあるようです。

生殖方法は卵生で、10㎝ほどの卵殻の中で、15㎝ほどまで赤ちゃんが育ちます(体が大きくなると折りたたまれたような格好になります)。卵殻には電話機のコードのようなグルグルした紐がついていて、海草やサンゴなどに巻き付けて流されないようにします。タテスジトラザメは生まれた時から大人と同じようなストライプ模様が入っていて、とてつもなく可愛いです。

タテスジトラザメの赤ちゃん。

【人間との関り】
タテスジトラザメは飼育可でも繁殖が可能なサメで、アクアワールド大洗水族館では毎年赤ちゃんが生まれているそうです。日本ではあまり見かけませんが、水族館で飼育しやすい種類だと聞きます。しかし、南アフリカの一部にのみ生息するという希少性から絶滅も心配されているサメでもあります。本種は日本人にとってあまり馴染みのないサメでしたが、2018年6月3日放送のNHKスペシャル『ブループラネット第2集 浅瀬の海 命ひしめく巨大都市』で取り上げられたので、ほんの少し認知度が増したかもしれません。

【チャームポイント】
トラザメの仲間がみんな可愛いのでそこで終わりにしてもよかったのですが、タテスジトラザメは短いヒゲがあるのがまた愛らしいです。あと、個人的なエピソードですが、口を大きく開けた正面顔を撮影できたことがあり、そのあまりの可愛さにハマってしまったサメです(笑)。

 

【トリビア】
募集中です。

 

【参考文献】
田中彰 『美しき捕食者 サメ図鑑』2016年 p65
アクアワールド大洗水族館 『Sea 』第34号

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