葛西でミツクリザメを触ってきた!

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ゴブリンシャークと呼ばれる生物をご存知でしょうか。

標準和名はミツクリザメ。この日本語名と学名のMitsukurina owstoniは日本人研究者の箕作佳吉氏にちなんでつけられたものです(オーストンさんがタイプ標本となる個体を発見し、箕作博士に見せたことが新種記載のきっかけになり、二人の名がそのまま学名になりました)。

そんなミツクリザメはネズミザメ目に分類されるサメですが、ピンクがかった体色、ヘラ状に長く伸びた鼻先、異様に飛び出す顎など、同じグループのホホジロザメなどとは似ても似つかない見た目をしています。そんな見た目からか別名テングザメ、英語だとゴブリンシャーク(悪魔のサメ、小鬼ザメ)と呼ばれます。

そしてミツクリザメは生きている姿をなかなか見ることができない激レア深海ザメの一種でもあります(と言いつつ僕は2回見ました)。今回は生体展示ではありませんが、なんとミツクリザメに触れるイベントがあると聞き、葛西臨海水族園に行ってきました!

 

 

いました!ミツクリザメ!ラブカ、バラムツと一緒に展示されていました!

バラムツはまだしも、ラブカまでもがついで感出てしまう圧倒的存在感・・!

天狗だ悪魔だと言われるサメですが、こうして見ると可愛げがありますね。胸鰭や背鰭が小さいところに愛らしさを感じます。本当はもう少し顎が頭の方に収まっているはずですが、色んな人が触ったせいか水から上げるとこうなるのか、顎がだいぶ離れちゃってました。

以前生きているミツクリザメを撮影したので良ければこちらをご覧ください↓

 

 

さて、やはり気になるのはミツクリザメの長い吻と飛び出す顎。こちらをさっそく触っていきます。

吻の感触はまさにプニプニです。真ん中に一本細くて柔らかい骨が入っていますが、その骨の周囲はゼリー状の実質が詰まっています。サメにはロレンチーニ瓶という生物が出す微弱な電気を感じるための器官がありますが、このゼリーがまさにそれですね。

以前ヘラツノザメの仲間の頭骨標本を作ったのですが、同じようにヘラ部分はロレンチーニいっぱいで、実際には細くて薄い骨が入っているだけでした。気を付けないとどこまでがゼリーか分からず骨を切ってしまう可能性があるし、乾燥させるときもしっかり固定しないとフニャっと曲がってしまうので苦労したのを覚えています。あまり体験する機会がないと思いますが、ミツクリザメの頭骨標本を製作する際は十分注意しましょう。

 

 

次にミツクリザメの顎をいじっていきます。以前シロワニの顎について記事を書きましたが、ミツクリザメ以外のサメも顎が飛び出す仕様になっています。

その中でもミツクリザメは極端なまでに顎が飛び出るのが特徴です。

薄い皮膚(膜?)と太めの筋肉らしきもので繋がっていますが、だいぶ頭骨から離れたところまで顎が伸びます。ミツクリザメの詳しい生態は分かっていませんが、このアゴを素早く伸ばすことで深海にすむ魚などを捕食して生き延びているのでしょう。

隣に横たわるラブカも人気の深海ザメですが、最近触ったこともあってミツクリばかり触ってました笑。こんなこと言うとラブカファンの人に刺されそうなのでラブカも載せておきます。

ちょっと眼球が裏返った感じになってしまっていますが、まぎれもないラブカです。

 

ミツクリザメを実際に触った時の様子や簡単なミツクリザメの解説をYouTubeで行ったので是非ご覧ください↓

 

生体展示ではないですが、こうして図鑑でしか見ないような生物を真近に観察できるのは水族館の醍醐味ですね。

そのうちミツクリザメが手に入ったら隅から隅まで調べて紹介するので、誰か余ってたら僕に下さい笑

 

今後とも引き続き宜しくお願いします!

 

投稿者プロフィール

1992年東京都生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国、ポートランド州立大学に留学。

HPやYouTubeでサメなどの海洋生物・水族の生態を紹介、環境問題の解説を行っている。サメや関連イベント参加、水族館巡り、ダイビング、標本作製などサメや生き物活中心の生活を送る。水族館のボランティアスタッフの経験あり。トークイベントのプレゼンターやライターとしても活動。

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