コモリガエルの背中の穴で動く赤ちゃんが・・・!【ピパピパ】【カワスイ】【集合体恐怖症】

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コモリガエルの顔。よく見ると小さな目がついています。

おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!

前回の記事でカワスイこと川崎水族館で出会った生き物たちを少し紹介したのですが、この子は一つの記事で丸々取り上げたかったので、ここで紹介します。

それがこちら!

コモリガエルです!

「え?そもそもカエルなの?」と思った方もいるかもしれませんが、れっきとした両生綱無尾目の仲間です(要はカエルの仲間ということです)。

大人になったら陸上で暮らすようになるカエルと異なり、コモリガエルを含むピパ科の仲間は、一生ずっと水中で暮らします。餌の食べ方も異なり、長い舌をベロ~んと出すのではなく、ガバッと吸い込むようにして魚などを捕食します。

なお、顔がどこか分かりにくいという方のためにもう一枚写真をお見せするとこんな感じです。

コモリガエルの顔。よく見ると小さな目がついています。

アマゾン川流域に生息している彼らは、この見た目で枯れ葉や枯れ木に擬態し、獲物や捕食者の目を欺きます。

では、どうして「コモリガエル」という名前が付いているのかと言えば、文字通りに背中で子守をするからです。

集合体恐怖症の方であれば閲覧注意のグロ画像かもしれませんが、非常に貴重な光景です。

コモリガエルは産卵の際に、メスが産んだ卵を、オスが受精させながらメスの背中に押し付けて埋め込みます。

実際に埋め込む様子は下記の動画をご参照ください↓

こうして卵は産みっぱなしにされることなく、メスの背中で保護された状態で育ちます。

これだけでも普通のカエルより子守をしているように思えますが、コモリガエルの「子守り」はここで終わりません。

卵が孵化するとオタマジャクシが生まれますが、なんとコモリガエルは赤ちゃんがカエルの形に成長するまで母親の背中の穴の中で過ごすんです。

そして、それを示す貴重な写真の撮影に成功しました。

少し分かりづらいですが、穴の中から三本ほど指が見えています!赤ちゃんです!足が生えるまで成長した赤ちゃんが、母親の穴から足だけ出しています!可愛いですね!

よく見るとほとんどの穴から指が見えてます。

これに気付いた時点で閉館まで1時間半あったのですが、どうしても赤ちゃんが穴から出てくる瞬間を撮影したくて、ほとんどずっと観察していました。

残念ながら全身を見せることはなかったですが、時々穴の中で動いているのが見えて、一人で感動していました。元気な赤ちゃん達が出てきて無事に育つのを願うばかりです。

なお、コモリガエルやピパ科の仲間を「可愛い」と言うと意外に思われる方が多いようですが、僕は本気で可愛いと思っています。なんなら家で飼いたいくらいです。

個人的なエピソードになってしまいますが、子供の頃はアマガエルなどのカエルが大の苦手でした。ヌメッとした見た目で生理的に受け付けないし、しかも飛び掛かってくるかもしれない・・・。家族旅行で行った先にカエルがいるだけで騒いでいました。

大人になるにつれて恐怖は薄れましたが、それでもガラスも何もなしに触れ合うのは少し抵抗がありました。カエルに限らず、小さな動物が勢いよく飛び掛かってきたり、体の上を歩いたりするのが苦手なのです(モフモフで可愛いモモンガですら少し抵抗がありました)。また、カエルの場合、人間の高い体温で触って彼らの健康に問題が起きないか心配というのもあります。

しかし、コモリガエルは一生を水中で過ごすカエルです。僕は元々水中の生き物であれば危険がない限り全て触れる性格で、しかもコモリガエルならこちらに飛び掛かってくる心配はありません。

そうした事情もあり、僕はコモリガエルに対して苦手意識をもったことがありません。ドキュメンタリーで背中の穴から子供が出ていく映像を見ても気持ち悪いとは一切思わなかったし、むしろあの両手を上げたスリラーのPVかジョジョに出てきそうな変なポーズに愛嬌を見出しています。

ちなみに、コモリガエルという和名がついていますが、学名のカタカナ読みで「ピパピパ」と呼ばれることもあります。響きが「タピオカ」みたいで可愛いじゃないですか。2020年はタピオカが流行ったようなので、今年は背中に丸いカプセルなどをたくさん背負う「ピパピパ女子」を増やすのもありかもしれません。

 

冗談はさておき、この子の赤ちゃんが無事育って可愛い全身を見せてくれるのが楽しみです。

この記事を読んでカワスイに行った方は、ぜひどんな様子だったかを教えていただけると嬉しいです。僕もまた会いに行こうと思います。

 

投稿者プロフィール

1992年東京都生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国、ポートランド州立大学に留学。

HPやYouTubeでサメなどの海洋生物・水族の生態を紹介、環境問題の解説を行っている。サメや関連イベント参加、水族館巡り、ダイビング、標本作製などサメや生き物活中心の生活を送る。水族館のボランティアスタッフの経験あり。トークイベントのプレゼンターやライターとしても活動。

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コメント

  1. […] 今回は、前々回、そして前回の記事に引き続き、カワスイこと川崎水族館についてです。 […]

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