真っ白いエイ?神々しいアカエイの駿河湾初の激レア生物だった!

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おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!

前回の記事でヨコヅナイワシという新種の魚を紹介しましたが、今回はそのヨコヅナイワシの標本が展示されている、東海大学海洋科学博物館の生き物を紹介します。

ヨコヅナイワシの標本だけでも見にいく価値が十分にあるのですが、他にも非常に珍しい生物を観察することができました。

今回は特に気になったこの子を紹介します。

アリアケアカエイの白化個体です!見ての通り真っ白いです。非常に綺麗ですね!

「白い動物は神聖な存在とみなされてきた」みたいな話は確かに聞きますけど、確かに神々しさを感じちゃいます。

こういう白い動物のことをよく「アルビノ」と言ったりするのですが、実は白い動物全てがアルビノなわけではないです。

アルビノとは、突然変異によってメラニンという色素を合成できず、先天的にメラニンが欠乏している個体を指します。アルビノ=目が赤いというイメージがありますが、これは血管が透けて目が赤く見えることがあるためです。ちなみに、人間のアルビノでは目が赤くない場合も多いです。

一方で、白変種と呼ばれるものもいます。こちらは色素が減少したことによって体毛や皮膚が白く変化した個体を言います。ホワイトライオンやホワイトタイガーはこの白変種にあたります。また、ホッキョクグマやベルーガなどは、この白変種の方が自然淘汰で生き残って集団の中心になったものだとされています。

アルビノはメラニン欠乏により紫外線の影響を受けやすく、人間であれば日焼け対策が重要になってきますが、白変種は色素が少ないだけでメラニン合成は可能なので、紫外線に弱いということはありません。

同じ白い動物でも、遺伝子学的・生物学的には全くの別物なんです。

 

では、今回のアリアケアカエイはどちらなのか?

今回は白化個体として展示されていました。静岡新聞によれば“全身が白くなった原因は遺伝子や色素の変異など複数考えられ、断定はできない”とのことでした。

「白化個体」という言葉でアルビノを指す人がいるので紛らしいですが、この子は目が真っ黒ですし、太陽光が降り注ぐ場所に展示されて平気そうなので、恐らく白変種だとは思います。ただ、正確なことは分からないので今後の研究に期待ですね。

いずれにしてもこういう真っ白い個体というのは、自然界で天敵に見つかりやすい、あるいは獲物に気づかれやすいので、基本的には長く生き残るのが難しい、それゆえに珍しいとされています。

しかもこのアリアケアカエイというのは、名前の通り有明海や九州の方で確認されているアカエイの仲間です。一見普通のアカエイにしか見えませんが、5番目の鰓孔の間のところに溝があるなどの細かい特徴の違いがあります。

詳しくはコチラの論文をチェック↓

アリアケアカエイが駿河湾で見つかったというのはおそらく初の記録になるので、この子は二重の意味で超貴重な展示です。これを見逃す手はないですね。

ヨコヅナイワシの標本と合わせて、このアリアケアカエイの白化個体もぜひ観察してみてください!

 

投稿者プロフィール
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1992年東京都生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国、ポートランド州立大学に留学。

HPやYouTubeでサメなどの海洋生物・水族の生態を紹介、環境問題の解説を行っている。サメや関連イベント参加、水族館巡り、ダイビング、標本作製などサメや生き物活中心の生活を送る。水族館のボランティアスタッフの経験あり。トークイベントのプレゼンターやライターとしても活動。

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