B級と呼ぶには勿体ない?『ジョーズ』ほど有名でも人気でもないけど割と面白いマイナーおすすめサメ映画を紹介!

未分類

おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!

以前に「正統派サメ映画の紹介」という記事を投稿しましたが、今回は『ジョーズ』や『ディープ・ブルー』ほど有名で人気でもないけど、単なるB級サメ映画として片付けるのは惜しいなと感じるマイナーなおススメサメ映画を紹介します!

ちなみに今回も完全なる僕の独断と偏見ですので、その点はご了承ください。また、映画をまだ観たことない人のために重要部分のネタバレは避けていますのでご安心ください!

 

【シャークアタック 地獄の殺人ザメ】

『シャークアタック 地獄の殺人ザメ』は1999年に公開されたテレビ映画です。劇場公開はされていないですが、日本でDVD販売やレンタル、ネット配信もされています。

■■■あらすじ■■■
南アフリカのとある港町で不自然なほどにサメの襲撃が相次いていることに疑問を懐いたスティーブンは、現地で何が起きているのか調査に向かいます。スティーブンはそこで、親友であるマークもサメの餌食になってしまったことを知ります。

スティーブンはマークの妹コリンとともに、サメの異常行動の謎、そして親友の死の真相を調査していく・・・。
■■■■■■■■■■

本作は凶暴なサメに人間が戦いを挑むという典型的サメ映画と異なり、サメを中心にして起こる事件や陰謀に立ち向かっていくというストーリー構成になっています。

この映画で評価したいのは、サメを完全な悪者として描いていないという点です。

普通のサメ映画であれば「サメに人が襲われた!モンスターだ!とにかく退治だ!」みたい、サメへの偏見に塗れた思考を前提に進みますが、この映画は「こんなにサメの襲撃が連続するのはおかしい」という、極めて現実的な疑問を主人公が持つところからスタートします。サメ=殺人マシーンというサメ映画あるあるな偏見ありきでないところにサメ好きとしてかなり好感を覚えます(というより、他の映画に出てくるサメ博士たちもそこに疑問を持ってほしい・・・)。

映画そのもののクオリティについて、サメが悪者じゃないから生ぬるいのかと言われれば、サメが襲ってくる緊張感に溢れるシーンもありますし、カーチェイスやボートチェイスなどのアクションシーンもあるので、退屈せずに見ることができます。

また、80年代〜2000年代初期のサメ映画は、サメが泳ぐ映像をドキュメンタリー作品から借りくるという手法がよく使われています(フリー素材かと思うくらい同じサメを色々な映画で観ることになります)。

この『シャークアタック』でもこうした”レンタルシャーク”が登場するのですが、他のB級サメ映画と比べると使い方が上手いです。「素材のくみわせにしてもこれは雑だろ!」というサメ映画が多い中、『シャークアタック』はちゃんと場面に合った素材を使っているなという印象です。そういうところも評価できるポイントだと思います。

ただ、最後に触れておくと、この映画の一応の続編である『ディープ・ライジング』と、もはや続編ですらない気がするメガロドン映画『ディープ・ライジング コンクエスト』は、胸を張ってお勧めできるクオリティではないので、暇すぎて死にそうな人はついでに見てみてください笑

 

 

【ジョーズ 恐怖の12日間】

『ジョーズ 恐怖の12日間』は、2004年に公開されたジャック・ショルダー監督によるテレビ映画です。この映画は、あの『ジョーズ』の元ネタとされるニュージャージー州サメ襲撃事件をもとに作られています。

■■■あらすじ■■■
アメリカ・ニュージャージー州の海水浴場で、泳いでいた男性が何かに脚を噛まれて亡くなってしまいます。

ライフセーバーをしているアレックスはサメの襲撃を疑いますが、夏は稼ぎ時であり、仮にサメだとしても襲撃は連続しないだろうという憶測のもと、普通にビーチは開かれてしまいます。

しかし、再びサメが現れて第二の犠牲者が出てしまいます。ビーチにサメ除けのネットが設置され、サメに懸賞金がかけられる中、一見襲撃が収まったかに思われましたが、意外な場所にサメが現れる・・・。
■■■■■■■■■■

ニュージャージー州サメ襲撃事件の概要は以前の記事で紹介しているのですが、この映画は物語として成立するように人物設定を変えてドラマチックにしているだけで、基本的には実際の事件の流れに忠実に作られています。

サメの模型やCGはテレビ映画ならではのチャチな部分があり、ラストも若干の物足りなさを感じますが、実際の事件を紹介するドキュメンタリー風映画と思えば十分に見応えはあります。

また、他のサメ映画だと、サメに襲われた人は跡形も消えるように食べられたり、主人公が突然サメを爆破する方法を思いついたりということがアルアルだと思うのですが、本作は実際の事件がモデルなので、脚を噛まれた人が失血死で亡くなったり、サメと網で格闘したりと、他のサメ映画にはあまりないリアリティがあるのも注目ポイントだと思います。

 

 

【シャークナイト】

『シャークナイト』は2011年にデヴィッド・R・エリス監督のもと作られた3D映画です。

■■■あらすじ■■■
女子大生のサラは大学の仲間たちとワンちゃんを連れて湖にある別荘に遊びに来ました。パリピな大学生は水着にビールにテンションアゲアゲでしたが、湖で遊んでいた仲間の1人がサメに腕を食いちぎられてしまいます。

ボートで彼を病院に運ぼうと試みますが、再びサメの襲撃を受けてボートが壊されてしまいます。途方に暮れる彼らの前に、地元民でサラの知り合いであるデニス、そしてその相棒のレッドが現れますが、彼らには恐ろしい目的があった・・・。
■■■■■■■■■■

ストーリー自体は『13日の金曜日』に代表される古典の中の古典の流れを汲んでいます。

————————————————–
田舎にバカンスに来たパリピ学生

殺人鬼が現れて次々と仲間が犠牲になる

果たして主人公の清純派美女(だいたい処女か一途)は生き残れるのか・・?
————————————————–

『キャビン』という映画でネタにまでされたホラーのテンプレそのものです。そこにやや強引にサメ要素を突っ込んでサメ映画にしたのがこのシャークナイトです。

この映画を取り上げた理由は、普通にホラー映画として見るならそれなりに楽しめる作品であるから、そして、登場するサメの種類が多いからです。

大抵のサメ映画はホホジロザメ1種だけで話が進行するのですが、この映画には以下の5種類が登場します。

・明らかにヤジブカの紛い物に見えるオオメジロザメ

・ダルマザメ

・タイガーシャークと呼ばれてしまうサンドタイガーシャーク(シロワニ)

・シュモクザメの仲間

・ホホジロザメ

特に、ダルマザメは他のサメ映画で登場することがありませんでした。そんなマイナーなサメに焦点を当てて、ダルマザメ特有のクッキーカッターみたいに肉をえぐるシーンも再現している点は、サメ好きとして評価したいです。

 

 

【赤い珊瑚礁オープンウォーター】

赤い珊瑚礁オープンウォーターは2010年に公開されたアンドリュー・トラウキ監督の、実話に基づくサメ映画です。

■■■あらすじ■■■
船を運ぶ仕事をしているルークは、バカンスで訪れた友人たちとともにクルーザーで海へ出ます。

美しい珊瑚礁でシュノーケリングしたりと楽しんでいた一行でしたが、クルーザーが何かにぶつかり船はひっくり返ってしまいます。

救助を期待することができず、彼らは泳いで島に向かいますが、海で彼らを待っていたのは、血に飢えたホホジロザメだった・・・。
■■■■■■■■■■

『オープンウォーター』という実話を元に作られたサメ映画がありますが、今ご紹介している映画は原題が「The Reef」なので、あの『オープンウォーター』とは直接関係ないです。

日本の映画配給会社ってよくこういうことやるんですよね。話題になった作品と邦題とかパッケージの絵を似せてそれっぽく見せるタイトル詐欺・パッケージ詐欺っていうのは常套手段です笑

そういう作品はB級であることが多いのですが、この『赤い珊瑚礁 オープンウォーター』は非常に良くできています。

とにかく映像の作り方が上手いです。基本的に水面を泳ぐ人の目線で水平線が映ったり、水中眼鏡をつけて海の様子を見る主人公の視点が多いので、「何かいるのか?」「あれはサメか?」というように、泳いでいる登場人物と同じ視点で映画を見ることになります。

そして、サメの襲撃シーンの出来がすごいです。

基本的に本物のホホジロザメの映像が使われているのですが、ドキュメンタリー映像のパッチワーク感がなく、かなりリアルに仕上がっています。最初の襲撃にいたっては、「本当に人一人食わせたんじゃないか」と思うくらいです。映画の前半そこまで見せ場がないのでダレるかもしれないですが、ぜひ最初の襲撃シーンまでは我慢して欲しいなと思います。

ちなみに、『オープンウォーター』も実話に基づいていて、あちらの方が話題になったんですけど、「赤い珊瑚礁」の方が派手さはありますね。『オープンウォーター』はじっくりとした恐怖を描いていて、あれはあれでいいんですけど、派手にサメが襲ってくるシーンは少ないので、リアリティがある分退屈に感じる人もいると思います。

変な邦題のせいで食わず嫌いしていた人がいたら、ぜひ『赤い珊瑚礁オープンウォーター』、この機会に見てみてください。

 

 

【ダークタイド】

ダークタイドは2012年公開のジョン・ストックウェル監督のサメ映画です。

■■■あらすじ■■■
舞台は南アフリカのケープタウン。ホホジロザメとフリーダイブする技を持つケイトは、ダイブ中の事故で仲間を失ってからはサメに関わらないボートツアーで生計を立てていました。

しかし、疎遠になっていた夫のジェフが、シャークダイブがしたいという富豪のブラディ親子を紹介します。生活が苦しくなっていたケイトはこの仕事を引き受けますが、ブラディは檻から出てサメと泳ぎたいと言い出す・・・。
■■■■■■■■■■

本作はサメが人を食べまくってそれを退治しにいくという典型的なサメ映画ではなく、どちらかというとサメという自然の脅威と向き合う人たちの人間模様が描かれている感じです。

多分そういうサメ映画らしくない作風と、登場人物に頭悪い人が多いこともあって、ネットでの評価は低くなりがちです。

確かに、本筋に関係ない密漁者が襲われる場面が特に意味もなく挿入されたり、色々とツッコミどころはあるんですが、僕個人的には、先述の『シャークアタック』と同じで、見境なく人を食べまくる殺人マシーンとしてサメを描いていないという点では評価したいです。

登場するサメはだいたい本物のホホジロザメの映像で、人を襲うシーンなど一部にCGが使われています。そのサメと一緒に泳ぐ姿のシーンには、サメは単なる人食いモンスターではなく、慎重に向き合わないといけない自然の畏怖すべき存在として見せている気がしました。

なので、とりあえずサメの口の中に人放り込んでおけば喜ぶんでしょっていう雑なサメ映画に飽きた方や、そういう映画に嫌気がさしているサメ好きの方にはお勧めな映画かなと思います。

ちなみに、主演女優が『X-メン』シリーズ、『ソードフィッシュ』、『007 ダイ・アナザー・デイ』などでお馴染みのハル・ベリーさんという謎に豪華なキャスティングなのも注目です。

投稿者プロフィール

1992年東京都生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国、ポートランド州立大学に留学。

HPやYouTubeでサメなどの海洋生物・水族の生態を紹介、環境問題の解説を行っている。サメや関連イベント参加、水族館巡り、ダイビング、標本作製などサメや生き物活中心の生活を送る。水族館のボランティアスタッフの経験あり。トークイベントのプレゼンターやライターとしても活動。

ライティングやトークイベントのご依頼・その他お問い合わせはコチラ↓
shark.sociology.ricky@gmail.com

サメ社会学者Rickyをフォローする
未分類
サメ社会学者Rickyをフォローする
The World of Sharks

コメント

タイトルとURLをコピーしました