衝撃的なB級サメ映画を解説!サメ竜巻や二つ頭のサメは実在するのか?

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【B級サメ映画紹介】

どうも!おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!

今回はいよいよ皆さんお待ちかね!サメ映画紹介シリーズの第3弾、なんでもアリのB級サメ映画を紹介します!

・・・と思ったんですが、B級サメ映画はツッコミどころが多すぎて鑑賞にも解説するのにも、それなりの体力を使うんですね笑。

なので今回は伝説的に有名なB級サメ映画を二つだけ取り上げて、それぞれの映画のあらすじ&感想、「こんなことは実際に起こるのか?」の解説という二段階に整理し解説します。B級サメ映画については、これで勘弁してください笑

 

 

シャークネード

『シャークネード』リーズは、2013年に公開された一作目のテレビ映画から続く、カルト的な人気を誇るサメ映画です。

■■■あらすじ■■■■■
メキシコ湾で発生した3つの竜巻が、なぜか海の中のサメたちを巻き込みながらロサンゼルスまで進み、暴風と豪雨の中、逃げ惑う人々がサメに襲われてしまいます。

主人公のフィンは家族を守り、サメと戦いながら竜巻から避難しようとしますが、竜巻はついにサメを撒き散らしながら街を破壊するシャークネードになってしまう・・・。
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以上はは一作目『シャークネード』のあらすじです。

意外に思うかもしれませんが、『シャークネード』の一作目は、多少真面目に作っているように思えます。映画の前半は、普通にサメが水の中を泳いで人を襲う場面が多いです(これを言わされる時点でまともな映画ではない)。

しかも本物のサメの映像がところどころ挿入されていたりして、映画の後半で完全に吹っ切れた感があります。

ただ、これが2作目以降になると、

・冒頭からサメが飛行機のエンジンに突っ込んでバードストライクならぬシャークストライクを起こす

・宇宙空間にサメが飛んで行く(そして人を食べる)

・サメの体内で妊婦さんが赤ちゃんを出産して生還する

・全世界が破壊する

・タイムスリップする羽目になる

というぶっ飛んだ展開が目白押しで、もう好きにしてくれって感じになります。

このシャークネードについて、当初僕は食わず嫌いしていました。「なんでお金と時間使ってトンデモ設定のアホくさそうな映画見なければいけないんだ」と笑。

例えば同じサメが人を食う映画でも、『ジョーズ』はあまりにも見事に作られているので、人喰いザメという偏見を世界に広めてしまった作品ではあるんですけど、「まあ、しょうがないか」という感じします。

しかし、『シャークネード』はそもそもテレビ映画ということもあって、設定がぶっ飛んでいる以前にCGのクオリティとか演技とか映像の作り方とか、色々ツッコミどころ満載です。しかも、「サメはヒトを食うもの、そのネタは楽しい」というをポップカルチャーを生み出して、マジレスする方が野暮という雰囲気を作ったのは、ある意味ジョーズよりも戦犯な気がします。

ただ、コアなファンはそこも含めて、『シャークネード』を愛しているようです・・・。

確かに、竜巻に巻き上げられたらサメたちも呼吸できないので、あの子達にとっても緊急事態のはずですが、そこまでされても頑張って人を食べようとする姿を見ると、バカバカしさを超えて健気さを感じて愛着が湧くかもしれません。

また、制作陣が彼らなりにサメを愛しているのかなって感じたのが、登場するサメの種類とその造形です。

『シャークネード』はご存知の通り竜巻でサメが飛んできたり、洪水の中をサメが泳いで襲ってきたりしますが、シリーズが進むごとにだんだん襲ってくるサメの多様性が増していきます。

大体のサメ映画だとホホジロザメが登場して、ひどいB級映画だともう何ザメか分からないフリー素材みたいなCGのサメが出てくることもあるんですが、このシャークネードシリーズでは、ホホジロザメ、シュモクザメの仲間、アオザメ、ツマグロ、ヨゴレ、ジンベエザメ、ラブカ、レオパードシャーク、ノコギリザメなどなど・・・。色々なサメを、一応そのサメだとわかる形で登場させています。

まあ、その姿もツッコミどころはあるんですが、僕とは違う方向性で、サメ愛がある人たちなのかなって思いました。

 

「シャークネード」は実際に起こり得るのか?

『シャークネード』はとんでも設定のB級映画として代表的ですが、竜巻でサメが飛んで来ることが起こり得るのでしょうか?

2017年オーストラリア、サイクロンによる被害が収まった頃にある男性が外に出てみると、道端に泥まみれになったオオメジロザメの死体があるのを発見するということがありました。

サイクロンで飛ばされて来たとしたら本当にシャークネード的なので、海外メディアでは「Real Life Sharknado」という見出しで報じられました。

まあ、現地ではかなり洪水が起きていたようですし、オオメジロザメは川にも昇ってくるサメなので、ただ単に洪水の後に取り残された説もありますね。

ただ、本来降ってくるはずのない動物が空から降り注ぐことは実際にあります。このような現象はファフロツキーズRain of animalsと呼ばれます。

ファフロツキーズの実例としては、小魚、カエル、オタマジャクシ、カブトムシの幼虫、小型のワニなどがあります。

竜巻によって巻き上げられた説、鳥が運んでいる途中に落とした説、UFO説、政府のヤバい実験説など、色々な説がありますが、はっきりとした原因が分かっていません。

こう聞くと「ワニも降ってきたならサメも降ってくるのでは?」と思うかもしれませんが、いったん冷静に考えて欲しいです。

シャークネードでは大きなホホジロザメやジンベエザメがすごい勢いで飛んできますが、ホホジロザメの体重は300〜500kg、ジンベエザメは1トンを超えます。

風速30mの台風でも800kgを超える軽自動車が横倒しになるという程度(諸説あり)ですから、複数のホホジロザメやジンベエザメを撒き散らしながら進むシャークネードの威力はそれを遥かに超えることになります。

そのため、もしシャークネードが起きたとしたら、サメ関係なく大惨事になるので、チェーンソー振り回してないでさっさと避難したほうが賢明です。

 

ダブルヘッドジョーズ

『ダブルヘッドジョーズ』は2012年に公開されたサメ映画です。

■■■あらすじ■■■■■
学校の課外授業の一環としてクルーザーで航海をしていた学生及びその先生の一行は、偶然メガマウスの死体にぶつかってしまい、船が破損してしまいます。サメ好きとしてはある意味ラッキーですよね。

操縦不能になった船を修理する間に近くにあった小さな島に上陸する彼らですが、二つの頭を持つサメ、ダブルヘッドジョーズが現れ、次々に学生たちを食い散らかしていく・・・。
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最初の作品は演技・演出その他もろもろが雑であること、そして二つ頭にする必然性がほとんど見当たらないこと以外は割と普通に見られる作品です(それで「見られる」という評価をしていいのか疑問ですが・・・)。

「必然性がない」というか、ダブルヘッドに意味を持たせるために登場人物をやたらと多くして、襲撃のたびに2人まとめて食べさせているという感じです。

しかし、この映画もなぜかこの後シリーズ化されて、しかもシリーズが進むごとに頭が増えていきます。

最終的には6ヘッドジョーズになって、それぞれの頭を使って陸を歩き出し、頭を切られても再生するという特殊能力を発揮します。

DVDパッケージに「その恐怖、ケルベロス2匹分」という、レモン2個分のビタミンCみたいなキャッチコピーがありますが、ケルベロス的な犬が出てくる『ハリー・ポッターと賢者の石』を普通に見て過ごす方が有意義だと思います。ただ、陸を歩くシーンのヤバさは一度だけでいいので確かめてみて欲しいです。

 

「ダブルヘッドジョーズ」は実在するのか?

実際にダブルヘッドジョーズが誕生して人を襲うことはあるのでしょうか?

実を言うと、頭が二つあるサメというのは実在します。

サメの中には赤ちゃんを直接産む胎生の仲間がいるというのはサメ好きならご存知だと思いますが、オオメジロザメやヨシキリザメの子宮内から、二つ頭の胎児が発見された事例が複数報告されています。

さらに、地中海に生息するヤモリザメの仲間の研究中に二つの頭を持つ状態で成長している赤ちゃんが発見されました。それぞれの頭に両目・口・脳・5つの鰓孔を持っていて、頭は鰓の後ろあたりで結合していました。胃と肝臓は二つあり、腸は一つだったそうです。

これはサメに限らずですが、結合双生児、俗にシャム双生児と呼ばれる個体は様々な生き物で確認されています。有名どころだと蛇とかカメですね。珍しい個体としてペット販売されることがあります。

突然変異か、環境ホルモンなどの汚染か・・・。原因については色々言われていますが、はっきりと理由が分からないケースも多いようです。

人間でも、体が結合した状態で生まれた双子の事例は確認されていて、そのままの姿で成長した方がメディアで取り上げられることもあります。

では、ダブルヘッドジョーズのように、双頭のホホジロザメが人を2人一気に襲う可能性もあるのでしょうか?これについては、あり得ないと言い切っていいと思います。

双頭のサメは複数種で確認されていますが、どれも胎児や赤ん坊の個体で、成長した二つ頭のサメが見つかることはまずありません。何故かと言えば、二つ頭のサメが生き残ることはほぼ不可能だからです。

そもそもホホジロザメを含む多くのサメというのは流線型でスマートな体つきをしています。これは、このような体型をしている方が水の抵抗を最小限にできるので、そのような省エネで速く泳げる祖先の遺伝子が進化で残ってきた自然淘汰の結果です。

海中を速く泳ぐのに適した体つきのホホジロザメ

ダブルヘッドジョーズは、映画では普通に泳いでいましたが、物理学的なマジレスをすれば、水の抵抗を全然受け流せません。人を襲うどころか、ほとんど泳げずに沈んでいってしまう可能性すらあります。

そもそも僕たち脊椎動物は、足がヒレだったり、そもそも足がなかったり、首がすごく長かったり、体のいろんなパーツが種によって異なりますが、一つだけの頭を持って、食べたものを後ろから出すっていう根本的なボディプランは共通しています。

多様な生物進化の中で二つ頭の脊椎動物が種と呼べるくらいまとまって生き残っていない。この事実が、もう全てを物語っている気がします。

なので、仮に二つ頭のホホジロザメが誕生しても人を襲えるような大きさまで成長するのは無理なので、愛する人と2人で一緒にダブルヘッドジョーズに食べられたいという夢を持っている人がもしいたら、それは諦めた方がいいと思います。

 

 

以上が、B級サメ映画の紹介と、実際にこんなことが起こるのかという解説でした。

今回は紹介するために見返すのがしんどいという理由で2作だけにしましたが、

・幽霊になったサメが襲ってくる

・サメとタコが合体した怪物が暴走する

・サメが砂の中や雪の中を泳ぐ

など数えきれないほどのB級サメ映画があるので、沼にハマりたいという人はお好きなようにして下さい(僕は責任を取りません笑)。

 

投稿者プロフィール

1992年東京都生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国、ポートランド州立大学に留学。

HPやYouTubeでサメなどの海洋生物・水族の生態を紹介、環境問題の解説を行っている。サメや関連イベント参加、水族館巡り、ダイビング、標本作製などサメや生き物活中心の生活を送る。水族館のボランティアスタッフの経験あり。トークイベントのプレゼンターやライターとしても活動。

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