超貴重!オナガザメの仲間ハチワレの胎仔を観察!

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おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!

先日、静岡にて行われたシャークジャーナリスト沼口麻子さん主催のイベントにて、非常に貴重なサメを観察する機会に恵まれたので、今回はその紹介です。

突然ですが、”オナガザメ”というサメをご存知でしょうか?

文字通り尾が長いからオナガザメ。尾鰭上葉が、全長の半分にも達するというインパクト大な見た目のサメです。

そんなオナガザメはマオナガ(Alopias vulpinus)、ニタリ(Alopias pelagicus)、ハチワレ(Alopias superciliosus)の3種が知られており、以前に僕も解説記事を出しているのですが、今回はそのうちのハチワレを観察しました。

ハチワレ自体は生きている姿を見るのが難しいだけでそこまで珍しいサメではなく、僕もハチワレのブロック肉を料理したことがあるのですが、今回はハチワレの子宮内から発見された胎仔を見せていただきました!

尾鰭が長い!胎仔の頃からまさしくオナガザメ!そして目がデカい!

赤ちゃんだから目が大きいと思うかもしれませんが、ハチワレの英名はBigeye thresherと言い、オナガザメの中でも特に目玉が大きいのが特徴です。ちなみに、和名のハチワレは頭上から見ると八の字に見えるような溝から来ています(本来は頭や兜が割れる鉢割れが語源らしいですが、見た目的には八割れの方がしっくりきます)。

胎児の母親の頭。目玉がとんでもなくデカいです。

上から見たハチワレ。他のオナガザメとも見間違いのないほどはっきりと溝が入っています。

上からハチワレの顔を見ると、眼があまりにも大きくて背面にまで達しています。

ハチワレは他のオナガザメ2種と比べると深い場所に潜ることがあります(表層から700以深の中心層に生息)。暗い場所でも獲物の姿を見つけられるように、ここまで大きな目をしているものと思われます。深海性の魚には、深みから襲ってくる捕食者から身を隠すために影を出来るだけ小さくしたり、腹側の発光器で影を消したりする者もいますが、捕食者側もそれに負けじと探知能力を高めているようです。

 

ハダカイワシの仲間と思しき魚。腹側に複数の発光器がある。

さて、胎仔に話を戻しますが、ハチワレの胎仔は大変珍しく、長年サメの研究に携わってきた方でも1~2回ほどしか見たことないそうです。今度もう一度あるかどうか分からない大変貴重な標本です。

胎仔でもやっぱり気になるのが、尾鰭。オナガザメというだけあって非常に長いですが、実はこれでもまだ短いそうです。

今回の個体より大きい別の胎仔の写真も見せていただいたのですが、確かに今回のに個体よりも尾鰭が長めでした。ハチワレを含むオナガザメのサメは、他の食卵型のサメよりも早い段階で体が大人に近い姿になるそうですが、尾鰭の長さはいつ同じになるのか?そもそも生まれたときからオナガザメ特有の狩りをするのか?色々ときになることがありますね・・・。

上から見た胎仔。子供の頃から溝があります。

外卵黄嚢がなく、すでに卵食をしている段階だと思ったのですが、歯らしきものが見当たりませんでした。

 

クラスパーがついているのでオスですね。

今回はここまでです!これ以外にも非常に興味深い発見が合ったりしたのですが、取り急ぎ可愛いハチワレの姿を見て欲しかったので記事をアップさせて頂きました!

近日中にもっと体系的に解説をYouTubeにアップしようと思っているので乞うご期待です!

投稿者プロフィール

1992年東京都生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国、ポートランド州立大学に留学。

HPやYouTubeでサメなどの海洋生物・水族の生態を紹介、環境問題の解説を行っている。サメや関連イベント参加、水族館巡り、ダイビング、標本作製などサメや生き物活中心の生活を送る。水族館のボランティアスタッフの経験あり。トークイベントのプレゼンターやライターとしても活動。

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