静岡県にジンベエザメの幼魚!世界的に見ても貴重なサメの標本を見に行きました!

未分類

おはヨシキリザメ!サメ社会学者Rickyです!

先日、とある博物館にて非常に貴重な標本を観察させていただいたので、今回はそれを紹介したいと思います。

今回訪れたのはコチラ!

ふじのくに地球環境史ミュージアムです!

元々学校だった建物を利用して作られた博物館で、各教室が展示室になっているこの博物館は、数々の貴重な標本やわかりやすい解説を展示し、生物の多様性や面白さ、自然と僕たちのつながりについて学ばせてくれる場所です。

素敵な展示はたくさんあるのですが、今回のお目当てはこの子です!

ジンベエザメ幼魚の液浸標本!

海外で操業するカツオの巻き網漁船が、静岡県内の港に水揚げした際の廃棄物から発見されたジンベエザメの胎仔標本です。ジンベエザメと言えば世界最大の魚類として有名ですが、今回展示された個体は50cmにも満たない可愛らしいサイズです。

ジンベエザメ自体は有名なサメだし、美ら海水族館などに展示されているので、一体何が貴重なのかピンとこないかたもいるかもしれませんが、この標本は非常に重要です。

実は、ジンベエザメは、あれほどまでに大きい(全長10m以上!)にもか関わらず、その繁殖についてはほとんどわかっていないんです。

以前に台湾で300尾ほどの子供を身篭っていた個体が漁獲された以外、ジンベエザメの妊娠個体は確認されていません。どこでどのように交尾するのか、毎回300尾ほど産むのか、子供はどこでどのように育つのか、あらゆることが謎に包まれています。

ちなみに、美ら海水族館など一部施設にジンベエザメ胎児の標本は展示されていますが、それらは全てこの台湾の個体のものです。

今回”ふじのくに”に展示されたこの子は全長46.3cm、体重513㎏。先の台湾の妊娠個体の子供たちは60cm前後だったそうなので、もしこの子が出産後に泳いでいたのであれば、自由遊泳しているジンベエザメの世界最小記録になるかもしれません。詳しいことが分かっていないので断定的なことは言えませんが、今後のジンベエザメ研究のことを考えると、この標本は重要な鍵になってくると思います。

ちなみに、こちらの標本自体は半永久的に保存されますが、このジンベエザメの色自体は他の液浸標本同様に抜けていってしまうと思われるので、この色を見られるのは今だけです。

そして、ふじのくにには他にもサメの標本が展示されています。

オンデンザメの液浸標本

カグラザメの剥製

メガロドンの歯の化石

トラザメ標本。かつてはイズハナトラザメとされていたサメで、学名についての解説と一緒に展示されていました。

この他にも、”ふじのくに”には面白い展示が沢山あります。

廃校活用ならではの机や椅子を利用した展示や展示テーマをシンボル化したデザインは、国内外から数々のデザイン賞を受賞されるほど素晴らしいものなので、生き物や自然が好きな方だけでなく、アーティストの方にもお勧めな博物館です。

学校机の上に展示される魚の液浸標本たち。

教室に生徒として並ぶ脊椎動物の骨格標本たち。

人類の進化に関する展示室はデザインの勉強になりそうなお洒落な空間になっています。

こんなデザインも廃校活用ならでは?

静岡県に行かれる際は、ぜひ、ふじのくに地球環境史ミュージアムを訪れてみてはいかがでしょうか。

ふじのくに地球環境史ミュージアム

〒422-8017 静岡県静岡市駿河区大谷5762

開館時間: 10:00~17:30(最終入館17:00)

休館日: 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は次の平日)

アクセス:JR静岡駅北口バスターミナル8-B番乗り場より、美和大谷線「ふじのくに地球環境史ミュージアム」行き(幕番号37 38)に乗車

公式HPはコチラ↓

※ジンベエザメ幼魚の展示は11月7日までの「県勢標本」という企画展の展示です。訪問時に展示内容が変更になっている可能性もございますのであらかじめご了承ください。

 

 

投稿者プロフィール

1992年東京都生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ合衆国、ポートランド州立大学に留学。

HPやYouTubeでサメなどの海洋生物・水族の生態を紹介、環境問題の解説を行っている。サメや関連イベント参加、水族館巡り、ダイビング、標本作製などサメや生き物活中心の生活を送る。水族館のボランティアスタッフの経験あり。トークイベントのプレゼンターやライターとしても活動。

ライティングやトークイベントのご依頼・その他お問い合わせはコチラ↓
shark.sociology.ricky@gmail.com

サメ社会学者Rickyをフォローする
未分類
サメ社会学者Rickyをフォローする
The World of Sharks

コメント

タイトルとURLをコピーしました